マカオLRT、2026年2月の1日平均乗客数が3.31万人に…過去最多更新

 マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕軌股份有限公司(マカオLRT社)は3月2日、2026年2月の乗客数統計を公表。

 2026年2月のマカオLRTネットワーク(全3路線)の1日あたり平均乗客数(延べ、以下同)は約3万3100人で、前月から約3100人増(10.3%増)。2ヶ月連続上昇で、2019年12月の開業初月に記録した3万3000人を初めて上回り、過去最多を更新した。

 マカオLRTの最近の動きとして、2つの新路線が相次いで開業(2024年11月1日に石排灣線、12月2日に横琴線)したことが挙げられる。新線開業前の1日あたり平均乗客数は1万人台が常態化していたが、2024年12月以降は2025年6月を除き2万人超となり、昨年12月は一旦下落したものの、昨年は全月で前年を上回り、路線ネットワークの拡充により顕著な底上げ効果があったといえる。

マカオLRT横琴線の蓮花駅に停車中の列車(資料)=2024年12月本紙撮影

 2026年2月は、マカオにとって年間最大の観光ピークのひとつにあたる春節ホリデーがあり、期間中の単日インバウンド旅客数は過去最多だった。マカオLRTでも終発の繰り下げのほか、駅でのイベントやテーマ列車の導入といった策が講じられた。

 マカオLRTは マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にタイパ線の一部区間が開業。2023年12月8日にタイパ島北西部の海洋駅とマカオ半島南西部の媽閣駅の跨海区間が開業し、マカオ半島部への乗り入れ実現とともに、全線開業を果たした。

 現在、マカオLRTはタイパ線、石排灣線、横琴線の3路線体制となっている。タイパ線(13駅、約12.5キロ)はタイパフェリーターミナル駅と媽閣駅の間を結び、沿線には海と空の玄関口(タイパフェリーターミナルとマカオ国際空港)のほか、大型カジノIR(統合型リゾート)が密集するコタイ地区、著名観光地のタイパヴィレッジ、高層マンションが建ち並ぶ新興住宅街が存在。石排灣線(2駅、約1.6キロ)はタイパ線の協和醫院駅と近年開発が進んだ人口密集地のひとつ、コロアン島北部の石排灣駅を結ぶ。横琴線(2駅、約2.2キロ)はタイパ線の蓮花駅と「横琴広東マカオ深化協力区」との陸路の玄関口となる横琴口岸(イミグレーション)の直下に位置する横琴駅を結ぶ。

マカオLRTの路線ネットワーク(図版:澳門輕軌股份有限公司)

 マカオLRTについては、さらなる路線ネットワークの拡充が計画されている。マカオ政府公共建設局(DSOP)が2026年1月23日に発表した整備構想によれば、既存路線(建設中の東線を含む)の延伸と新路線を合わせ、将来的に6つの路線を建設し、計8路線体制となる見通しだ。

 目下、マカオLRTは全路線(タイパ線、石排灣線、横琴線と建設中の東線)で日本の三菱重工業の全自動無人運転車両(AGT:Automated Guideway Transit)システム一式を採用。営業運転中の3路線を走る車両はすべて日本製で、東京のゆりかもめなどと同タイプのものとなっている。新たに発表された整備構想中の一部路線では、新システムや新技術の採用を検討するとしている。

マカオ政府公共建設局が発表したマカオLRTの整備構想計画書より抜粋(図版:DSOP)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は3月2日、「水客」と呼ばれる違法な越境”運び屋”行為に対し、IT技術を活…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月2日、2025年11月〜2026年1月の雇用統計を公…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月2日、2026年1月の訪マカオ外客数(インバウンド旅…
  4.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、2026年1月の住宅売買・移転にか…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月19日、国際旅客誘致策の一環として2024年と2025年に実施…
  2.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は1月1日、昨年(2025年)12月の月次及び年間のカジノ売…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオ治安警察局は1月4日、昨年(2025年)通期の各種出入境関連統計の速報値を発表。  …
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は1月23日、新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」の整備構…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2026年3月号
(vol.153)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun