マカオ警察による歩行者の道路横断違反取り締まり、1週間で127人検挙…前週から32人減

 マカオでは、アフターコロナで市中における人流が顕著に回復する中、歩行者による禁止場所での道路横断やSNS映えするとされるスポットで道路にはみ出して写真撮影する行為なども散見され、大きな社会的関心事のひとつとなっている。

 マカオ治安警察局は10月15日、同局として道路の安全維持に全力で取り組みを続けており、違反行為に起因する交通事故の減少を目的にマカオ各エリアで監察及び歩行者の違反に対する取り締まりを展開する中、10月2日から10月8日までの間に歩行者の道路横断違反127人を検挙したことを明らかにした。

 直近の検挙状況は、9月18日から24日までが39人、9月25日から10月1日までが159人。前週から32人減だったものの、依然として3桁に上り、9月下旬から10月上旬にかけては、中秋節・国慶節ホリデーでマカオの交通ルールに不慣れなインバウンド旅客数が増えたことも要因のひとつとみられる。

マカオ治安警察局が実施した歩行者の道路横断違反に対する取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

 同局によれば、歩行者は横断歩道など適切な横断用の表示のある場所で道路を横断することが求められ、また信号機のある場所では信号の指示に従う必要があり、付近50メートル以内に横断表示のある場所がない場合は車両の通行に影響がない状況下で最短距離での横断できるとし、これらの規定に違反した場合、300パタカ(日本円換算:約5500円)の罰金が科されるとのこと。

 同局は歩行者に対し、自身及び他の道路使用者の安全な通常を確保するため、道路横断違反をしないこと、また運転者に対しても路面状況に留意し、安全な車間距離とスピードを保つよう呼びかけた。

 マカオ域内には道路横断違反が頻繁に発生すると指摘される場所が複数あり、警察及び交通当局がバリアを設置するなど対策も進めている。

マカオ治安警察局が実施した歩行者の道路横断違反に対する取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

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