マカオ、オーバーステイの中国人が違法就労先から約1.3億円相当の外貨持ち逃げ

 マカオ司法警察局は10月17日、勤務先の店舗から約700万パタカ(日本円換算:約1.3億円)相当の外貨(約60万米ドルと約25万ユーロ)を盗んだとして、中国本土出身の男(40代)を逮捕したと発表。

 同局によれば、被害者はマカオ半島北部の關閘エリアに開設した店舗を拠点に3ヶ月前から運び屋に外貨をマカオへ持ち込ませる手法で違法両替に従事し、両替差益を得ていたとのこと。同月16日朝、運び屋が外貨を持ち込んだ後、従業員のうち1人が持ち逃げしたことが判明し、連絡が取れない状況となったことから、警察へ通報するに至ったという。

 通報を受けた警察が捜査に着手し、同日午後、マカオ半島中区にあるフットマッサージ店で被疑者の逮捕に成功。逮捕時、被疑者は1万米ドルと1.86万人民元を所持していたが、警察の調べに対する協力及び残るカネの行方についても供述を拒絶しているととのこと。

 なお、被疑者はオーバーステイ状態で、違法就労だったことも発覚。被害者の男も中国本土出身で、違法入境者収容、違法雇用、違法両替従事で捜査を進めるとした。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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