マカオ治安警察局は10月20日、同月17日未明にタイからマカオへ向かっていた航空機内で現金を盗んだとして中国本土出身の男（40代）を加重窃盗罪で逮捕、検察院送致したと発表。

　警察発表によれば、10月17日未明にマカオ国際空港管理会社の職員から「タイからマカオへ向かう航空機内で乗客1人が頭上の荷物棚の中に置いていたバックパックの中から1800米ドル（日本円換算：約27万円）がなくなり、別の乗客に盗まれた可能性がある」とする通報が寄せられたとのこと。

　通報を受け、警察官が現場へ入ったところ、被害者及び偶然乗り合わせていた休暇中の警察官がおり、休暇中の警察官は飛行中に男1人が別の席の頭上にある荷物棚の中を探っていたのを目撃しており、マカオへ着陸後、被害者が現金がなくなったと話しているのを聞き、すぐに先ほどの男を取り押さえ、男は自ら盗んだとみられる現金を差し出してきたという。

　コロナ前の一時期、マカオと外地を往来する航空機内ではしばしば同種の事件が発生していた。マカオでは、年初からアフターコロナで人流が急回復しており、コロナ禍で鳴りを潜めていた各種犯罪についても増加傾向にある。