マカオほかIR運営メルコリゾーツが2023年3Q業績発表…営業収益約321%増

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社は11月7日、今年第3四半期(2023年7〜9月)の監査前業績を発表。

 同社の今年第3四半期の営業収益は前年同時期から約321%増の約10.2億米ドル(日本円換算:約1536億円)。主な増加要因として、今年1月からのマカオにおける防疫措置が緩和したこと、マカオの傘下IR施設スタジオシティの第二期拡張部が今年第二四半期に開幕したことにより、ゲーミング(カジノ)事業とノンゲーミング(非カジノ)事業の増収につながったことを挙げた。

 営業利益は約9470万米ドル(約143億円)となり、前年同時期のマイナス約1.985億米ドル(約299億円)からプラスに転換。調整後プロパティEBITDAについても前年同時期はマイナス約3490万米ドル(約53億円)からだったが、約2.806億米ドル(約422億円)のプラスに。親会社株主に帰属する当期純損失は前年同時期のマイナス約2.438億米ドル(約367億円)からマイナス約1630万米ドル(約25億円)まで縮小。

 業績発表にあたり、メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、今年第3四半期も力強い回復を続け、特に夏シーズンには参加施設の来場者数とカジノ客のプレイ時間の増による恩恵を受けたとし、傘下のゲーミングとノンゲーミングの両事業で収益が改善している主要因として、同社としてワールドクラスのエンターテインメントプロジェクトに投資し、ノンゲーミング施設のアップグレードに注力した結果との見方を示した。

メルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

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