日本人旅客数通年30万人割れ、単月増加傾向は維持―13年12月及び通年入境旅客統計
- 2014/1/24 8:58
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は1月23日、昨年(2013年)12月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,586,829人となり前年同月比4%の増、うち日帰り旅客が1,313,836人で全体の51%を占めた。なお、昨年秋以降減少傾向にあった日本人旅客だが、11月に回復に転じた勢いを持続し、12月は10.6%増となっている。
今年12月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比8%増の1,620,434人(うち個人旅行者700,934人)、省市別では広東省の647,348人、福建省の66,940人が多かった。この他、韓国が5%増の46,412人、マレーシアが8%増の40,935人。一方、香港は7%減の570,830人、中国台湾は3%減の86,575人だった。日本人旅客は10.6%増となる29,790人となり、2か月連続増加傾向をキープ。なお、長距離地区ではオーストラリアが5%増の11,416人だったが、アメリカが3%減の16,182人、カナダが6%減の6,684人、英国が3%減の4,524人となった。
12月の旅客平均滞在時間は前年同月と変わらず1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。
2013年通年の入境旅客数はのべ29,324,822人となり、前年比4%増。うち、日帰り旅行者が51%となる15,056,359人を占めた。出発地別では、中国本土が10%の18,632,207人(うち個人旅行者が43%を占める)、韓国が7%増の474,269人となった。しかし、香港が4%減の6,766,044人、中国台湾が7%減の1,001,189人、マレーシアが4%減の291,136人、、日本が27%減の290,622人となっている。この他、長距離旅客では英国とフランスがそれぞれ61,330人、43,440人で前年から増加。米国、オーストラリア、カナダはそれぞれ179,527人、109,566人、74,213人で減少。2013年の旅客平均滞在日数は1.0日で、2012年と同水準だった。
昨年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。約1年を経て、ようやく11月に回復に転じたが、2013年の通年集計では30万人を割り込む大幅減となった。