マカオ、覚せい剤密売と使用でベトナム人の男女2人逮捕

 マカオ司法警察局は11月8日、同月6日にマカオ域内でマカオで就労するベトナム人の男女2人(いずれも30代)をそれぞれ麻薬違法販売罪、麻薬違法吸引罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、あるベトナム人の男がマカオ半島中区で麻薬の密売を行っているとの情報が入り、調査を経て男の容姿の特徴と居住場所を把握し、内偵調査を進めていたという。

 11月6日午後、密売人の男の住むビル付近で警察官が張り込み中に不審なベトナム人の女を発見し、所持品検査を行ったところ、アイスと呼ばれる覚せい剤1.1グラムが見つかったとのこと。女は警察の調べに対し、覚せい剤を常用しており、密売人の男から2000パタカ(日本円換算:約3.8万円)で買ったと説明。

 その後、警察官が同ビル内で密売人の男を逮捕。男の所持品及び居室から覚せい剤6.73グラム及び電子計量器やパッキングツール等、覚せい剤の密売で得たとみられる現金2100パタカ(約4.0万円)と1000香港ドル(約1.9万円)が見つかり、男は密売行為を認めたものの、出どころについては説明を拒否しているという。なお、本件に絡み発見された覚せい剤の末端価格は2.8万パタカ(約53万円)相当とのこと。

 同局では、覚せい剤の出どころ及び他の関係者の行方を継続して追っているとした。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は5月17日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオ国際性銀行業務統計を公…
  2.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月の住宅売買・…
  3.  マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月16…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は5月15日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図るとともに、香港税…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun