マカオ、密航摘発現場から逃走した送迎役の男逮捕

 マカオ司法警察局は12月1日、マカオ側で中国本土からの密航者4人の送迎を担当したとして、香港人の男1人を組織犯罪及び密航ほう助の罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、前月(11月)27日にマカオ税関がコロアン島のハクサ地区の海上と陸上で密航事案の摘発を行った際、岸辺付近にいた密航者の送迎役を担っていたとみられる男が逃走したとの通報があり、緊急配備を敷いて行方を追っていたとのこと。

 その後の捜査で男の身元を割り出し、逃走後すぐに横琴イミグレーションを経由して中国本土側へ移動していたことが判明。ただし、翌(28)日に同イミグレーションから再びマカオ入りしたため、イミグレーション施設内で逮捕に成功したという。

 警察の調べに対し、男はマカオから出発及びマカオへ到着する密航者を送迎する役割を担ったことを認めたが、友人のためにやったことで、一切報酬は得ていないと供述したとのこと。

 なお、今回の密航事件で摘発を受けた密航者4人は、1人あたり3万人民元(日本円換算:約62万円)の密航費用を支払い、賭博目的でマカオを目指したなどとと説明したといい、同局では他に関わった人物がいるとみて引き続き捜査を継続するとした。

警察が公開した密航事件の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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