マカオ政府、「並行賭博」を違法ギャンブル経営の範疇に…潜入調査の導入も

 マカオ政府は「違法ギャンブル犯罪取り締まり法」の法案を制定し、「賭底面」と呼ばれる並行賭博行為を違法幸運ゲーミング(ゲームオブフォーチュン)経営の範疇に含み、その経営やコンピューターシステム及び設備等がマカオに所在するか否かにかかわらずオンラインでの幸運ゲーミング及び相互ゲーミングのプロモーション及び組織を明確に禁止し、オンラインゲーミング犯罪行為への取り締まりを強化するとした。

 このほか、ゲーミング犯罪は反捜査及び隠密性が高いことから、法案では潜入調査の導入、さらには警察への協力や情報提供者に対する保護制度を新たに設け、交流者が司法審問前に弁護士以外の人物と接触できないようにすることなども盛り込まれた。

 12月11日、マカオ行政会が会見を開き、上述の法案について審議を終えたと発表。抑止効果を高めるため、違法ギャンブルに関する刑罰及び行政違法の処罰金額を引き上げることが提案されたとのこと。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)=本紙撮影

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