マカオのカジノ従業員が友人の会員カードのポイント不正加算…宿泊券などギフトと交換させる

 マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会することでテーブルゲームやスロットマシンでのベット額などに応じてポイントが貯まり、貯まったポイントをホテルの無料宿泊やフェリーチケットなどのギフトと交換することができる。

マカオ司法警察局は12月15日、カジノ会員カードのポイントを不正な手段で加算したとしてコタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設の元カジノ施設の従業員(ピットボス職)の男1人(55)、不正な手段で取得したポイントを使ってギフトとと交換したとして香港人の女1人(59)をそれぞれサイバー詐欺罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、カジノ施設から「元ピットボス職の従業員が在職中、2人の客に対し、ゲーミングテーブルでベットしていない、または小額のベットにもかかわらず、カードを読み取るまたはマニュアルでコンピューターの会員システムに客の会員カードデータを入力し、虚偽かつ実際の賭け金額とは明らかに異なる金額の賭博記録を作るかたちでポイントを加算させ、客がギフトを詐取するのを支援した可能性がある」との通報が寄せられたとのこと。

 その後の同局の捜査で、元ピットボスの男が今年(2023年)6〜7月にかけて少なくとも40回にわたり香港人の女と別の客1人に虚偽の賭博記録を入力し、客2人が積算ポイントをホテル宿泊券、飲食券、プロモーションチップ、無料フェリー乗船券など現金価値にして約6万8656パタカ(日本円換算:約121万円)相当と交換していたことが判明。このうち香港人の女が4万9688パタカ(約88万円)分を占めたという。

 同局は12月13日、元ピットボスの男と香港人の女がそれぞれ關閘イミグレーション施設経由でマカオ入りしたところを逮捕。男は警察の調べに対し、職務上の便を利用して故意に2人の友人に対してポイントを加算したことを認めた上、見返りはなかったとし、香港人の女は、ポイント交換で獲得したギフトはすべて使い果たしたと供述したとのこと。目下、同局がポイントを詐取したとみられる残る1人の客の行方を追っているとした。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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