マカオカジノIR運営MGMチャイナが2023年通期業績発表…主要指標がコロナ前上回る

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区でMGMコタイの両IR(統合型リゾート)施設を運営するMGMチャイナ社は2月14日、昨年第4四半期(2024年10〜12月)及び通期の監査前業績を発表。

 同社発出資料によれば、グループの昨年通期の純収入は前年から369%増の約247億香港ドル(日本円換算:約4757億円)で、コロナ前2019年の108%。前年はマイナスだった調整後EBITDAについてもプラスに転じ、過去最高、2019年の117%に相当する約72億香港ドル(約1387億円)を記録、さらにはマス事業への集中と営業効率アップによって、調整後EBITDAマージンは2019年から210ベーシスポイント上昇の29.3%となったという。

 また、昨年の同社グループのカジノ売上(カジノ粗収益/GGR)の市場シェアは14.3%で、2019年から5.7ポイントの大幅拡大。内訳はMGMマカオが6.6%、MGMコタイが8.6%。昨年の同社のホテル旅客数は2019年の106%、また単日GGRは同101%、スロットマシンを含むマスゲーミング部門(いわゆる平場)に限ると134%に達したとのこと。

 四半期計算では、同社グループの単日GGR、マスゲーミング部門に限ったGGR、調整後EBITDAは4四半期連続で増加し、昨年第4四半期のEBITDAは前の四半期から16%増の約22億香港ドル(約424億円)、調整後EBITDAマージンは28.5%に達したという。

 財務状況についても、昨年第4四半期末時点の総流動資金は約215億香港ドル(約4141億円)と安定を維持しているとした。

 なお、昨年マカオはアフターコロナ初年でツーリズム市場が急回復。2019年と比較した回復率はインバウンド旅客数が約72%、GGRが約63%だった。

 マカオでは、昨年1月から新コンセッション(10年間)がスタート。MGMは入札評価点が6陣営の中でトップだった。改正カジノ法の施行後、マカオのゲーミングテーブル台数にキャップ制が導入され、新コンセッションスタートに合わせて当局が各事業者への再配分を行った。MGMチャイナはゲーミングテーブル配分において6陣営で唯一、従前から割り当て数が増加した事業者。同社の割当テーブル数は従前の552台から36%増の750台となり、業績回復を後押ししているとみられる。

 同社は今回の業績発表にあたり、マカオのツーリズム市場が回復し、(自社グループの)各事業が順調に業績をあげていることを喜ばしく思っているとし、今後も顧客満足度向上につながる商品及びサービスのイノベーションに取り組み、ユニークでオールラウンドな総合ツーリズム体験の拡充による(中華圏以外からの)国際旅客を呼び込んでいきたいとした。

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区にて本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2024…
  5.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)3月の住宅売買・…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun