マカオ、高利貸し従事目的で中国本土から密入境の男逮捕…偽造文書でホテルチェックイン

 マカオ治安警察局は2月21日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室で中国人(中国本土居民)の男女2人を逮捕したと発表。年齢はいずれも30代で、偽造文書を所持していたとのこと。

 同局によれば、同ホテルに密入境者の男が滞在し、高利貸しに従事している可能性があるとの通報が寄せられたことを受け、同月13日に警察官が同ホテルへ調査に入り、当該客室内にいた男女2人と接触。この際、男が密入境者であることが判明し、また偽造の入境申報表(本来はマカオ入境時に入境審査官が発行する氏名、滞在ステイタス、滞在期限等が印字された書類で、警察から職務質問を受けたりホテルのチェックイン手続き時などに提示を求められるもの)を9枚所持したいた。また、女についても偽造の入境申報表を所持していたという。

 同局の調べに対し、男は昨年マカオでカジノ高利貸し罪に触れたため5年間のマカオ入境禁止処分を受けたが、再びマカオで高利貸しに従事するため前月(1月)19日未明に支援組織へ3万8000人民元(日本円換算:約79万円)の密航費用を支払って中国本土からマカオへボートで密航を図り、上陸後にホテルへチェックインするためネット上で見知らぬ男から偽造の入境申報表12枚を1000人民元(約2万円)で購入した、また女は2022年初頭から他人の代理で5回にわたって広東省珠海市からマカオへ偽造の入境申報表を持ち込み、毎回500人民元(約1万円)の報酬を得ていたなどと供述したとのこと。

 同局では、男をイミグレーション施設不経由入境及び文書偽造、偽造文書使用・占有罪で、女を偽造文書使用・占有罪で検察院送致するとした。

高利貸し従事目的でマカオへ密入境したなどとして逮捕された男(写真:マカオ治安警察局)

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