マカオで今年2例目の百日咳感染例確認…患者は中国本土居住の1歳女児

 マカオ政府衛生局(SSM)は3月4日夜、マカオで百日咳の感染者が1人確認されたと発表した。百日咳は百日咳菌のくしゃみや咳などによる飛沫感染で起こる感染症。

 患者はマカオ人で中国本土に居住する1歳の女児で、2月19日から主に夜になると咳の症状が現れ、発熱や鼻水が出るといった症状はなかったが、中国本土の医療機関を受診した際に百日咳の疑いがあると診断され、その後も咳の症状が続いたためマカオ入りして公立総合病院の仁伯爵総合醫院(通称:山頂醫院)を受診するに至ったという。同院で患者の呼吸器から採取したサンプルを検査した結果、百日咳菌の陽性反応が確認され、百日咳感染と診断されたもの。患者はの容体は安定しており、すでに中国本土の居住地に戻っているとのこと。

 なお、患者はマカオ生まれで、DTaP(ジフテリア、破傷風、百日咳)三種混合ワクチンを接種済みだったという。託児所利用歴はなく、自宅で家族と過ごしていたほか、外遊歴もなかったが、中国本土で同住の家族が揃って咳の症状に悩まされているといい、同局が当地の医療機関を受診するよう勧めたという。

 SSMによれば、マカオではWHO(世界保健機関)のガイドラインに沿って、百日咳の予防接種を2、4、6、18ヶ月及び5歳時に実施しており、予防接種の普及後、マカオで百日咳の感染例が見つかるのは極めて稀なケースとのこと。マカオで百日咳の感染例が確認されたのは約2ヶ月ぶりだが、その前は2023年9月中旬、もうひとつ前のケース2020年2月に遡る。

 SSMでは、直近およそ10年間では自然感染の減少から妊婦やその他成年の間で抗体が弱まるなどの理由で世界的に発病率が高まっている状況もあると指摘。すでに抗生物質による有効な治療が存在するが、発症早期の使用が有効とした。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)=本紙撮影

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