マカオ司法警察局と税関が合同で組織的密航事案摘発…賭博目的で不法上陸した中国人男女ら逮捕

 マカオ司法警察局は3月6日、澳門海關(マカオ税関)と合同で同月5日に組織的密航事案1件を摘発したと発表。

 同局によれば、5日に密航組織が水路を使った密航支援を計画し、密入境者の上陸予定地点はタイパ島とする情報を掴み、税関が合同で対応にあたったとのこと。

 5日夜、同局の警察官がタイパ島北西にあるマカオLRT海洋駅近くの岸壁に近づく不審な木造船1隻を発見し、この船から2人が不法上陸を図ったため、すぐに税関のパトロール員と連携して逮捕。同時に、税関が海上で当該木造船を捕捉し、乗っていた密航支援役とみられる男1人の逮捕にも成功したという。

マカオ司法警察局と税関の合同による組織的密航事案摘発時の様子(写真:マカオ司法警察局)

 上述の3人はいずれも中国人(中国本土居民)で、密航者の男女は密航支援費用として各4万人民元(日本円換算:約83万円)を支払い、密航目的についてはギャンブル目的と供述。密航支援役の男は捜査への協力を拒否しているとのこと。

 なお、密航者の男女はそれぞれ昨年10月、今年1月にマカオで「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事したとして追放及び3年間の入境禁止処分を受けていたという。

 このところマカオでは入境禁止処分を受け、その期間中にある人物が絡む密航事案がしばしば摘発されている。

マカオ司法警察局と税関の合同による組織的密航事案摘発時の様子(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は7月26日、同局の管轄下にある特警隊が同月27日午前9時から正式にタイパ島北安…
  2.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  3.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun