マカオ税関が商標権侵害商品販売の衣料品店を相次ぎ摘発

 澳門海關(マカオ税関)は3月6日、同月4日と5日に商標権侵害事案2件を摘発したと発表。

 税関によれば、マカオ半島中区のショッピングセンター内及び高士徳エリアの路面にある2つの衣料品店へ立入検査を実施した際、著名ブランドの商標権を侵害しているとみられる大量の服飾雑貨、正規品の価格にして約275万パタカ(日本円換算:約5千万円)相当を発見、押収し、その後の専門家による鑑定で模倣品であることが確認されたため、両店舗の責任者各1人を知的財産権関連法違反で起訴したとのこと。

 税関の調べに対し、両店舗の責任者は海外で買付したものをハンドキャリーやクーリエを使ってマカオに運び入れ、利益を上乗せして販売していたと説明したという。

商標権侵害事案で摘発されたマカオ半島中区のショッピングセンター内の店舗(写真:澳門海關)

 税関では、商標権侵害に対する有効的な予防策として、取り締まりを強化するとともに、ブランド側の代理人や鑑定人ら多方面と力を合わせて証拠固めに取り組んでいるとし、今回摘発した2件についても、即時の真贋鑑定を経て速やかに起訴するに至ったとした。

 また、商標権侵害商品の販売は犯罪行為であり、市民に対して関与しないこと、また見かけた場合は税関のホットラインに通報するよう呼びかけを行った。

商標権侵害事案で摘発されたマカオ半島高士徳エリアの店舗(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは5月9日、今年第…
  2.  マカオ政府文化局(ICM)は5月8日、風雨シーズンの到来を受け、同月初旬からマカオの文化財建築物…
  3.  マカオ司法警察局は5月8日、犯罪組織による空路を利用した麻薬密輸の摘発を目的に、情報をもとにマカ…
  4.  マカオ政府統計センサス局は5月8日、2024年第1四半期(1〜3月期)の住宅価格指数を公表。 …
  5.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun