マカオの松山ロープウェイの運休期間が6月中旬まで延長に…天候不順の影響

 マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイパ線が開通した。このほか、広義の意味での鉄道としては、鋼索線の「松山ロープウェイ(中国語表記: 松山纜車)」が存在し、マカオ市政署(IAM)が管轄している。

 IAMは5月28日、施設の更新及び年次安全検査のため4月22日から運休している松山ロープウェイについて、近日の天候不順により工事に遅延が発生していることを理由に、運休期間を延長し、6月中旬をめどに運行再開を目指す考えを明らかにした。

 今回のリノベーションでは、上下駅の天井、床面、壁面、階段、支柱、防護策、ステップなどのメンテナンス、またキャビンのガイドレールベース及び照明システムの更新も行い、定期検査の対象は施設全体、支塔、ケーブル、キャビン、保護装置などとのこと。

 松山ロープウェイは、マカオがポルトガルから中国に返還される2年前にあたる1997年に営業運転を開始。 マカオ半島北部の旧市街エリアにあるフローラ公園(二龍喉公園)内にある駅とマカオ半島で最も標高の高いギアの丘(松山または東望洋山)の山頂近くにある駅の間を結んでいる。営業距離はわずか186メートルで、ガイドブック等では「世界最短」として紹介されることも多い。

 乗車時間は片道約1分20秒。短い時間だが、眼下には色とりどりの花が咲き、美しい緑が広がるフローラ公園、手前には昔ながらの住宅街、奥には世界遺産が密集する歴史市街地区の美しい景観を望むことができる。ギアの丘にある世界遺産・ギア要塞へのアクセスにも便利とあって、観光客はもちろん、市民の間でも身近なレジャー施設として親しまれている。

 通常の運行時間は午前8時から午後6時までで、毎週月曜日が運休(休日と重なる場合は翌火曜日が運休に)。運賃は片道券が2パタカ(日本円換算:約39円)、往復券が3パタカ(約59円)。

 なお、例年「児童節」を記念して6月1、2日の2日間にかけて運賃を無料としているが、今年については工事期間延長のため中止するとのこと。

運休期間が延長となったマカオの松山ロープウェイ(資料)=マカオ・フローラ公園(写真:IAM)

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