マカオ、違法両替従事の女が強盗被害…カジノチップと現金合計約3300万円分

 マカオ司法警察局と治安警察局は7月17日に合同会見を開き、同月16日にマカオ半島新口岸地区にあるカジノホテルで違法両替に従事する女が被害に遭う強盗事件が発生し、容疑者の男2人を逮捕した発表。被害者、容疑者とも中国人(中国本土居民)。

 両局によれば、容疑者2人は両替客を装って被害者と連絡を取り、被害者が指定したホテル客室で取引を行うことになったが、この際に刃物で脅すなどして被害者を監禁下に置き、59万香港ドル(日本円換算:約1080万円)相当のカジノチップと112万香港ドル(約2240万円)の現金を奪ったという。容疑者のうち1人(A)は客室に残り、もう一人(B)が奪ったカジノチップと現金を持って二度にわたって部屋から出たが、二度目に外出した後しばらくしてAと被害者がBを探すためカジノへ出かけることになり、カジノでBを発見した際、Bが奪ったカジノチップと現金を使い果たしていたことがわかり、容疑者2人と被害者の間で言い争いに発展。これに気づいたカジノの警備員が止めに入った後、警察へ通報するに至って事件が発覚。Bは身柄確保時に2万香港ドル(約40万円)の現金を所持していたとのこと。

 なお、容疑者2人はいずれも同局の調べに対して犯行を否認しているが、司法警察局では捜査結果を総合し、両人を強盗、他人の行動の自由剥奪(監禁)、禁止武器所持の罪で検察院送致する方針とした。

 近年、マカオでは違法両替に絡む事件が頻発しており、当局が取り締まりを強化して臨んでいる。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun