「マカオ大橋」が10月1日開通へ…マカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋

 マカオ政府交通事務局は9月27日夕方に会見を開き、マカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte Macau)」について、現地時間の10月1日午後2時から車両の通行が可能になると発表。

 マカオ大橋は、マカオ半島東側沖合の新興埋立地「新城A区」(港珠澳大橋珠海・マカオ側人工島に隣接)とタイパ島の北安地区を結ぶ自動車専用橋で、本線部の総延長は約3.1キロメートル、このうち跨海部分は約2.9キロメートル。両側8車線が設けられ、中央の2車線は二輪車専用となる。通行料は無料。

 同局によれば、マカオ大橋の開通後、統合型リゾート(IR)が集積するコタイ地区と新城A区の間の移動距離は従来の友誼大橋経由から約3キロメートル短く、所要時間についても約3〜6分の短縮が期待され、友誼大橋のピーク時間帯の通行量の3割程度を分担できる見込みとのこと。

マカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋「マカオ大橋」=2024年7月(写真:DSOP)

 このほか、マカオ大橋の開通に合わせ、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション前からマカオ大橋を経由してタイパフェリーターミナルとの間を結ぶ路線バス「103X」系統の運行もスタートする。タイパフェリーターミナルには新交通システムのマカオLRTタイパ線の駅があり、乗り継ぎによる沿線各所へのアクセスが向上。また、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション前とコタイ地区にある各IR施設の間を結ぶ無料シャトルバスについても、基本的にマカオ大橋経由で運行されることになるという。

 なお、マカオ大橋は台風警報シグナル「8」でも通行が可能な造りとなっているが、実際の運用は開通後のデータ収集・分析を経て検討、決定するとのこと。

 マカオ半島側とタイパ島を結ぶ跨海大橋の並びは西側から順に西灣大橋(2005年開通)、カルヴァーリョ総督大橋(1974年開通)、友誼大橋(1994年開通)、マカオ大橋(2024年10月開通)となる。

マカオ大橋開通の段取りに関する会見の様子=2024年9月27日(写真:GCS)

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