マカオで月内14例目の輸入性デング熱感染確認…広東省滞在歴ある患者の発見相次ぐ

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月27日午後、マカオ域内で今年(2024年)19例目(月内14例目)となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 同局によれば、患者はマカオ半島北部の黒沙環地区にあるマンションに住むマカオ居民の男性(41)で、10月16日に親族訪問のため広東省中山市を訪れ、マカオへ戻った後の22日夜に筋肉痛・関節等の症状が出現したため、医療機関を受診。その後、26日になっても症状が持続したことから、広東省珠海市の医療機関を受診したところ、デング熱感染の疑いがあるとされ、すぐにマカオへ戻って私立総合病院の鏡湖醫院を受診し、同院で実施した血液サンプル検査の結果、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたという。

 目下、患者の容体は安定。患者は同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、同住の家族に体調不良の者はいないと説明したとのこと。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断。速やかに患者のマカオの自宅及び主な活動場所周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 昨年のマカオにおける輸入性デング熱感染確認は7例だったが、今年は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(14例)の計19例に達している。今年については、これに加えて10月に当地感染確認が1例。

 10月に入って以降、新規感染確認例が急増している状況で、中山市のほか仏山市などマカオと往来が頻繁な広東省滞在歴があるケースの発見が相次いでいる。同局では、居民に対してデング熱を軽視せず、感染予防策の強化に努めてほしいと累次の呼びかけを行った。

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は7月11日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設モールにあるショップから…
  2.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)MGMコタイ運営会社は7月10日、マカオの活気ある…
  3.  マカオ司法警察局の薛仲明局長は7月11日、司法警察日の表彰セレモニーの挨拶において、年初来の犯罪…
  4.  マカオ司法警察局は7月10日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  5.  マカオ治安警察局は7月9日、中国本土からマカオへの密入境に絡み、密入境者1人とこれを手引きした男…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun