マカオ治安警察局が市内各所で一斉取り締まり展開…賭博用途の違法両替従事の女1人逮捕

 マカオ治安警察局は11月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を目的として展開する大規模作戦「落雷2024」の一環として、同月25日から26日にかけて市内各所で一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには治安警察局のマカオ警務庁と交通庁から31人が参加し、マカオの各所にある複数のバー及びカラオケ店に対するパトロールを展開すると同時に、カジノを含む統合型リゾート(IR)施設が集積するコタイ地区のコタイストリップ一帯で職務質問を強化して臨んだほか、複数箇所で交通検問を実施したとのこと。

 期間中、計88人(男64人、女24人)に対する調査を行い、このうち女1人について賭博用途の違法両替に従事していたことが判明したため、逮捕、検察院送致済みとした。

賭博用途の違法両替に従事したとして逮捕、検察院送致された女(写真:マカオ治安警察局)

 交通検問については車両15台に対する調査を行い、違反は8件(シートベルト不着用、運転中携帯電話使用ほか)だったという。

 同局では、今後もマカオの治安情勢の変化を注視するとともに、状況に応じて臨機応変に対応策を調整し、各種違法行為の抑止及び取り締まりを実施することで、市民と旅客の生命と財産の安全保障、公共の安全と秩序の確保、マカオの良好な治安環境の保護に努める考え。

 近年マカオでは”換銭党”と呼ばれる違法両替従事者が主にカジノ施設内外で暗躍し、暴力、詐欺、窃盗、密航などさまざまな事件を引き起こしてきたことから、犯罪の温床として社会的問題化。対策の一環として、換銭党による違法両替行為を刑事罰の対象とするマカオの新法「打撃非法賭博犯罪法(違法賭博犯罪対策法)」が前月(10月)29日に施行されたばかり。

コタイ地区のコタイストリップ一帯における職務質問の様子(写真:マカオ治安警察局)

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