香港で16年半ぶりにホテル宿泊税の徴収再開…税率3%旅遊税

 香港特別行政区政府はきょう(2025年1月1日)からホテル宿泊税にあたる「酒店房租税(Hotel Accommodation Tax=HAT)」の徴収を再開した。宿泊客は宿泊料金に対して3%のHATを課税されることになる。

 HATは2008年7月1日に3%から0%へ引き下げられており、徴収再開は実に16年半ぶりのこと。香港の2023/24年度財政収支の赤字が当初見込みを大きく上回り、2024/25年度についても赤字となることから、政府による財政確保に向けた動きの一環とされる。

 香港財経事務・庫務局は12月31日にSNSの公式アカウントに投稿した内容によれば、ホテル業界とコミュニケーションを密にし、業界からの質問や意見へ迅速に回答するとしたほか、香港国際空港及び各閘イミグレーション施設のデジタルサイネージを通じて旅客に対するホテル宿泊税の紹介を行うほか、旅遊発展局や各国の駐香港領事館、商工会議所等へ関連情報を連絡済みとのこと。

 なお、マカオ特別行政区はアフターコロナの経済回復が順調に進み、すでに財政黒字の状況にあるが、従前から香港の宿泊税に類する税として観光税にあたる「旅遊税(Tourism Tax)」が存在する。ホテル、ナイトクラブ、マッサージ店、サウナ施設などが対象で、税率は5%。目下、ホテルの場合は2つ星以下の施設では免除となっている。(※マカオの観光税についてもコロナ禍の一時期において免除とされていたことがある)

香港の町並み(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  2.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  4.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は6月26日、中国旅遊研究院が発表した「2024年中国ツーリストアウ…

ピックアップ記事

  1.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun