マカオ、覚醒剤の密売・使用に絡みインドネシア人の男女3人逮捕

 マカオ司法警察局は1月8日、”アイス”と呼ばれる覚醒剤の使用や密売に絡み、マカオに居住するインドネシア人の女2人と男1人を逮捕したと発表。

 同局によれば、マカオ半島中区で覚醒剤の密売に従事している人物がいるとの情報をキャッチし、捜査を経て容疑者をインドネシア人の女1人と特定。1月7日に女をマカオ半島中区にある自宅近くで逮捕し、女の所持品の中からアイス0.21グラムの入った小袋を発見したという。

 その後、女の自宅に対する捜索を実施した際、中に同郷の男女が各1人おり、覚醒剤を吸引しているところだったことから、両人を逮捕。さらに、部屋の中からアイス16.76グラム、電子計量器4台、覚醒剤の吸引器具、覚醒剤の密売によって得たとみられる現金2万9000パタカが発見されたとのこと。本件で同局が押収したアイスの合計は16.97グラム、末端価格にして約4.3万パタカ(日本円換算:約86万円)。

 同局の調べに対し、女2人は覚醒剤の密売と使用、男は使用を認め、尿検査の結果、3人ともアイスに対して陽性反応が確認されたという。なお、覚醒剤の出どころについては供述を拒否しているといい、同局では3人を違法薬物密売及び使用の罪で検察院送致するとともに、覚醒剤の入手経路や他に関与した人物の行方を継続して追っていくとした。

 なお、最初に逮捕された女については、昨年(2024年)9月にも薬物犯罪に関与していたという。残る2人は女がドメスティックヘルパー、男がウェイターとしてそれぞれマカオで就労中だったとのこと。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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