マカオ交通当局がタクシー運転手へ春節シーズン中の疲労運転に対する注意呼びかけ

 マカオでは、まもなく年間最大の多客期のひとつに数えられる春節(旧正月)ホリデーを迎える。

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は1月24日、春節ホリデー期間中はマカオ各所で多くのイベントが開催予定となっており、インバウンド旅客数が大幅に増え、市民・旅客によるタクシー利用需要の増大が予想されるとし、タクシードライバーに対して安全のため長時間営業を避け、適宜休憩を取って疲労運転を避けるよう呼びかけを行った。

 同局によれば、マカオで営業するタクシーの車載システムには疲労運転を予防するための検知・アドバイス機能が付いており、ドライバーが12時間以上営業状態を続けた場合、休憩を促すメッセージが自動表示されるという。このほか、同局と治安警察局交通庁がタクシー管理システムを活用してドライバーのデータを調べ、適宜アクションを起こすことで、ドライバーによるタクシー旅客サービスの安全な提供を確保するとした。

マカオのタクシー車載システムに表示される疲労運転予防メッセージの例(写真:DSAT)

 また、マカオでは2019年6月から罰金の大幅値上げや違反累積(5年内に4回)での免許取り消し制度の導入といった罰則の強化などを盛り込んだ改正タクシー法が施行されている。多客期はタクシーの違反行為が増える傾向にあり、同局が業界に対して法令遵守を求めている。

 同局では、市民・旅客が乗車拒否やぼったくりといったタクシーの違反行為を発見した場合は治安警察局交通庁、ドライバーの態度等に問題があった場合は同局のホットラインへそれぞれ通報することができるとし、その際には発生日時、場所、ナンバープレート、タクシードライバー番号といった資料を添えることでフォローアップがしやすくなるとのこと。

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