マカオにビットコインATM設置か

今年(2014年)7月1日までにマカオのカジノフロア内から銀聯カード端末を撤去する要請が政府から出されているのは既報の通りだ。そんな中、一部香港メディアが仮想通貨ビットコイン運営会社が7月1日以前にマカオにビットコインATMを設置するのではないかと報じている。

7月16日付地元有力紙「澳門日報」が香港メディアの報道を引用する形で伝えた。香港メディアの報道によると、香港聯幣通社がビットコイン(繁体字表記:比特幣)の売買ができるATM機を導入するという。香港聯幣通社によると、第一弾として設置を予定している数台が6月末にもマカオで利用可能となるという。すでに上海では今年4月にビットコイン販売機が登場しているという。

ビットコインに詳しい関係者によると、スマートフォンのビットコインのお財布アプリをダウンロードした後、中国本土及びマカオでビットコイン売買ができるATMを利用できるようになるという。中国本土で現金を使ってビットコインを購入した後、マカオ到着後にビットコインATMからビットコインを用いて現金を引き出すという方法が使えるという。マカオを訪れるカジノやショッピング客にとって、中国本土からの現金持ち出し制限をクリアする方法のひとつといえる。

ビットコインについては価格変動が伴い、最近でも10%以上の値動きが見られたことなどから、利用するにはリスクもある点も指摘されている。

なお、この件について澳門日報がマカオ金融管理局に取材を申し込んだところ、締切までに回答は得られていないという。

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月の住宅売買・…
  2.  マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月16…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月15日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図るとともに、香港税…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…
  5.  きのう(5月15日)はマカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースである香港でパブリックホリデーとな…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun