マカオ税関、ニセ洋酒販売店を摘発

マカオ税関は7月16日、マカオ半島の中心部で「ヘネシーVSOP」ブランドのニセ洋酒を販売している店があるとの通報を受け、内偵調査を進めた後、7月15日にブランド権利者とともに店舗で真贋調査を行った。その場で偽物と判明したことから、オーナーと販売員の女性2名を逮捕、商品64本を押収した。

ボトル及び蓋の部分に重複使用した形跡があったことから、空き瓶を再利用し、別の液体を入れて販売していたものとみられる。逮捕された61歳のオーナーと67歳の販売員は姉妹関係で、ともにマカオ居民。調べによると、1本あたりの仕入れ価格は380パタカ、小売価格は480パタカだったという。

マカオ税関では、消費者の権利を毀損し、観光都市としてのマカオのイメージにダメージを与える行為であり、政府及び正当な商業活動を行う多くの人たちの努力を冒涜しているとの強いコメントを発表。今後も、違法な偽物の販売について毅然とした対応を取るとしている。

また、市民及び観光客に対し、偽物を発見した場合は、下記に通報するよう呼びかけている。
通報先:マカオ税関
メール: info@customs.gov.mo
電話:2896-5001(24時間ホットライン)

押収したニセ洋酒について解説を行う税関職員(写真:澳門海關)

押収したニセ洋酒について解説を行う税関職員(写真:澳門海關)


店舗捜索時の状況(写真:澳門海關)

店舗捜索時の状況(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオでは例年通り5月1日に海開きを迎えた。10月31日までがマカオの遊泳シーズンとなる。 …
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun