マカオ6月新規住宅ローン貸付承認額対前月、対前年とも大幅増

マカオ政府金融管理局は8月15日、今年(2014年)6月の対住宅及び商業物件ローン新規貸付承認総額を発表した。前月比の新規貸付額は住宅向け、商業向けでとも大幅増となった。未返済ローン残高についてもともに増。住宅ローンは非マカオ居民向けが極端に増えた。

6月の新規住宅ローン貸付承認総額は92億パタカ(日本円換算:約1,180億円)で、前月比51.8%増。うち、マカオ居民が占める割合は75.5%。金額ベースでは前月と比較してマカオ居民向けが16.4%増、非居民向けが2,251.2%の極端な増となった。前年同期比での新規住宅ローン貸し付け承認総額は207.4%増。

未完成物件に対する新規貸付は27億パタカ(約346億円)で、前月比214.8%増。このうちマカオ居民向けが23.9%を占め、前月から22.0%減。昨年同期との比較では29,167.0%の極端な増。

商業物件への新規貸付は前月比95.1%増の109億パタカ(約1,398億円)。内訳はマカオ居民によるものが99.0%を占めた。金額ベースでは、マカオ居民によるものが97.0%減、非居民向けが0.7%減。前年同月比では181.2%増。

6月末現在の住宅ローンの未返済残高は1,378億パタカ(約1兆7,678億円)で、前月末から5.4%増、前年同時期から29.5%増。このうちマカオ居民が占める割合が94.0%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から4.0%、34.6%増。

商業物件向けローン未返済残高は前月末から2.7%、前年同時期から34.0%増となる1,051億パタカ(約1兆3,483億円)。このうちマカオ居民が占める割合が92.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から2.8%、2.0%増。

6月末締めの住宅ローン未返済比率は0.06%で、前月末から0.01ポイント良化、前年同月と同水準。商業物件向けローンの未返済比率は0.08%で、前月末、前年同月と同水準。

不動産マーケット(写真はイメージ)―本紙撮影

不動産マーケット(写真はイメージ)―本紙撮影

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