COD、平場カジノの全面禁煙化開始後に未許可の喫煙ゾーンを設置か—マカオ

マカオのすべてのカジノのマスゲーミングフロア(平場)の全面禁煙化が今年(2014年)10月6日からスタートした。以降、喫煙はフロア内に設置された政府の認可を得た喫煙所のみで可能となっている。喫煙所の設置申請はすでに締め切られており、新たに設置することはできない。VIPカジノについては、従来通りフロア面積の50%までの喫煙ゾーンの設置が認められている。

マカオ政府衛生局の李展潤局長は11月5日、マカオ・コタイ地区のカジノ付きIR(統合型リゾート)施設、シティ・オブ・ドリームズ内にあるカジノのマスゲーミングフロア内に全面禁煙化後に未許可の喫煙ゾーンが設置されているとの投書があり、現地にスタッフを派遣して調査を行ったところ、通報にあった事実が確認されたとし、法律に基づいて対処していることを明らかにした。結果の詳細は後日発表するとのこと。また、李局長はシティ・オブ・ドリームズ側との間に法律に対する見解の違いがあるだろうとし、後日発表する結果に対して先方が上訴することも可能だとコメントしている。

マカオでは2012年1月1日に室内の公共エリアなど大半の場所を禁煙化する「新禁煙法」が施行された。衛生局では施行後3年となる2015年1月に法律施行後の効果について総括レポートを発表する予定。同局では公衆衛生の観点からマカオの全面禁煙化が最終目標との立場。

マカオのカジノ(写真はイメージ)―本誌撮影

マカオのカジノ(写真はイメージ)―本誌撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオでは、「外僱」と呼ばれる海外(中国本土・香港・台湾を含む)からの労働者が多く就労しており、…
  2.  近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の新口岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リ…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は4月29日、今年(2024年)3月の商品貿易統計を公表。  今…
  4.  バレーボールの国際大会「女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024」が(2024年)5…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun