中国・貴州省出身の三人組、カジノ広報部社員を恐喝—マカオ

マカオ司法警察局は11月10日、マカオ・新口岸地区にあるカジノの広報部に勤める20代の男性社員から現金約10万香港ドル(日本円換算:約144万円)を脅し取ったとして、中国・貴州省出身の自称カジノチップ仲介人の28〜34歳の男ら3人、いずれも姓は揚(ヤン)を恐喝、集団犯罪などの疑いで逮捕、送検したことを明らかにした。

事件の発端は2012年12月のこと。カジノ広報部員の男性が、知り合いのカジノ客に揚ら3人を紹介。客が揚らから20万香港ドル(約288万円)を借り受けてカジノゲームに興じたが、負けて全額使い果たしてしまったという。その後、客が姿を消してしまったため、揚らは紹介者である広報部員に10万香港ドル分の債務の肩代わりをするよう要求。一度に返済することができなかったことから、毎月の給与の中から分割で支払いを続け、今年11月になってようやく完済できたという。

しかし、10万香港ドルを返済した後、揚らが残りの10万香港ドルについても返済するよう新たな要求してきたという。家に火を着けるなどとして脅された広報部員の男性が司法警察局に通報したことで事件が発覚した。通報翌日の11月9日、捜査員が現金の受け渡し場所となる飲食店で張り込みを行い、間もなく店を訪れた揚らを拘束することに成功した。

カジノ広報部員を恐喝した疑いで逮捕、起訴された中国・貴州省出身の3人の男(写真:司法警察局)

カジノ広報部員を恐喝した疑いで逮捕、起訴された中国・貴州省出身の3人の男(写真:司法警察局)

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