「マルキュー」香港に海外1号店、渋谷カルチャーを発信=2015年秋、アジア最大規模のモール内

東京・渋谷の人気ファッションビルで、「マルキュー」の愛称で親しまれる「SHIBUYA109」が、海外第1号店を香港に出店することが分かった。オープン予定時期は2015年秋、出店場所は九龍半島の繁華街、尖沙咀(チムサーチョイ)の大型ショッピングモール「ハーバーシティ」内。

東急モールズディベロップメント社が12月22日に発表した内容によると、海外進出の理由として、リアルなファッションカルチャーの発信によるアジア地域を中心とした世界における「109」ブランドの知名度、ブランド力の向上、東急グループの本拠地である東京・渋谷地区へのインバウンド施策の一環であることなどを挙げている。

第1号店として香港を選んだ点については、1人あたりGDPがアジアトップ水準、年間5000万人超の入境旅客数、自由な金融市場と法律及び税制面の優位性、東アジアの中心という地理的条件など挙げ、将来的なASEAN地域への展開も見据えた選択という。

香港店は、ホテルや商業ビルなどが建ち並ぶ九龍半島の繁華街、尖沙咀の広東道に建つアジア最大の規模と売上規模を誇る大型ショッピングモール「ハーバーシティ」の3階フロア内にテナントとして入居する。売場面積は約250坪(約830平米)とコンパクトだが「SHIBUYA109の世界観を凝縮し、ブランドが持つカルチャーを体験いただける店づくりをしきたい」とのこと。主なターゲットは香港女性としながらも、ファッション市場規模の成長が著しい中国本土から香港を訪れる中間層の存在も見逃せないとしている。

香港は親日的なエリアとして知られ、コンビニエンスストアや駅売店にも日本の主要ファッション誌が並んでいる。日本のファッションブランドの進出も多い。

「SHIBUYA109」海外1号店が出店を予定している香港のショッピングモール「ハーバーシティ」外観(資料写真)—本紙撮影

「SHIBUYA109」海外1号店が出店を予定している香港のショッピングモール「ハーバーシティ」外観(資料写真)—本紙撮影

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