マカオ・コタイ地区で逆ナンパ窃盗事件続発=見知らぬ女の誘いに乗ったカジノ客の男性らが被害

マカオ警察当局は1月6日、近日マカオで知り合ったばかりの女友達に金品を持ち逃げされたとする男性からの通報が2件相次いだことを明らかにした。被害者は2名で、いずれも中国本土からマカオを訪れていた旅客、それぞれ約20万パタカ(日本円換算:約300万円)の現金、300万パタカ(約4500万円)相当の高級腕時計を盗まれたという。

マカオの日刊紙「澳門日報」が1月6日付紙面で報じた。まず、1件目のケース。被害者の男性が1月2日夜、コタイ地区のカジノでプレイしていた際、見知らぬ女と出会ったという。その後、女は「今夜ホテルを予約していないから、あなたの部屋に泊まりたい」などと話したことから、当日午後10時頃、一緒にホテルの部屋に戻った。翌朝、男が午前10時頃に目を覚ました際、女がまだ寝ていたことから、現金約40万パタカの入ったバッグをデスクの上に置いたまま朝食に出かけたところ、突然女から「バッグに入っていた現金のうち20万パタカをいただきます」とショートメールが届いたという。すぐに部屋に戻ったが、すでに女はおらず、バッグの中からメールの内容の通りの金額が持ち去られていたという。

2件目のケースも、同じく1月2日夜から翌朝にかけてコタイ地区のナイトスポットで発生。被害者の男性が1人で酒を飲んでいたところ、10人の女性らが一緒に飲もうと声を掛けてきた。その後、酒に酔って動けなくなったことから、5人の女性にホテルの部屋まで送り届けてもらい、そのまま同じ部屋で一緒に泊まった。翌朝、目を覚ました際、身につけていた300万パタカ相当の高級腕時計がなくなっているのに気づいた。男性によると、寝る前に女らが腕時計や指輪などを外し、テーブルの上に置いたのが記憶に残っているとのこと。

どちらの事件でも容疑者は逮捕されていない。マカオでは男性の下心を利用した同様の事件が相次いでいる。

カジノ付き大型IR施設が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料写真)—本紙撮影

カジノ付き大型IR施設が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は5月6日、同月2日に他人名義の中国パスポートを使ってマカオ入境を企図した20代…
  2.  独特の食文化を有するマカオは2017年に「ユネスコ食文化創造都市」に認定された。以降、マカオ政府…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は5月6日、マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる…
  4.  香港特別行政区政府の報道官は5月6日、中国本土で大型連休となる五・一(労働節)ゴールデンウィーク…
  5.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun