中国・広東省珠海市で小中学生の女の子狙った誘拐未遂事件相次ぐ

マカオと隣接する中国・広東省珠海市で、近日小中学生の女の子を狙った誘拐未遂事件が1月8日、9日に相次いで発生。いずれも保護者や保護者の知り合いを名乗るバイクに乗った男によるものだったという。

マカオの日刊紙「澳門日報」が1月16日付紙面で報じた。1月8日の事件は、小学6年生の女子児童が祖母とレストランで外食した後、レストランの前でバイクに乗った見知らぬ男が待っており、「おじいちゃんの友達」と自己紹介した上、「学校まで送るように頼まれた」と声を掛けたという。女子児童が機転を利かせて直接祖父に電話をして確認したところ、男が嘘をついていたことが発覚。その際、男は乗っていたバイクで猛スピードで逃げ去ったという。

1月9日の事件は、市内の中学校に、3年生の女子生徒の保護者と名乗る男から電話があり、「早退させたいので、生徒に校門の前で待っているバイクに乗せてほしい」と話したという。女生徒は校門まで出て行ったものの、見知らぬ男が運転しているのを不審に思い、守衛の電話を借りて自宅に電話したところ、学校への電話が別人からのものだったことがわかった。

珠海市教育局によると、近日相次いだ誘拐未遂事件は身代金目当ての容疑者による犯行である可能性が高いとみており、各学校や保護者に対して、防犯意識を高め、誘拐事件に巻き込まれないよう注意を呼びかけているという。

マカオ・關閘と陸路で直結している広東省珠海市の拱北イミグレーション(イメージ)—本紙撮影

マカオ・關閘と陸路で直結している広東省珠海市の拱北イミグレーション(イメージ)—本紙撮影

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