マカオ人の旧正月連休の旅行先、日本が人気=円安追い風

ポルトガルと中国の文化がミックスしているマカオでは、クリスマスと旧正月が大型連休となり、海外旅行に出かける人が増える時期にあたる。2月19日の旧正月元旦まで1ヶ月を切った中、航空券を買い求めるなど旅行の準備が進んでいる。

マカオの日刊紙「澳門日報」が1月27日付紙面で報じた。マカオ観光業議会の胡景光理事長によると、円安とユーロ安の追い風を受け、日本と欧州が人気の旅行先となっており、前年比1-2割増という。

胡理事長によると、旧正月連休中の総体海外旅行率は1週間前の時点で前年の同じ時期と比べて1-2割減だったが、直近1週間でパッケージツアーへの申し込みが相次いでいるとのこと。マカオ人の海外旅行先で最も人気の高い日本と韓国となるが、旧正月連休中の飛行機の空席については日本往復便は基本的にすでに満席、韓国は若干の空席が残っているそう。

また、マカオ人の今年の旧正月連休の旅行先には偏りもみられるという。日本と欧州行きが前年比1-2割増となっている一方で、中国本土の北京や華東(上海など)往復便は空席が多いとのこと。東南アジア方面については、前年と変わらず。

日本では、東京と大阪の2都市のほか、増便効果で北海道も人気だそうだ。大手旅行会社EGLツアーの翁月容マカオ地区ゼネラルマネジャーによると、旧正月の旅行先は日本や韓国など「寒冷地」国家が人気という。マカオ発のパッケージツアー価格の例では、日本行きの4泊5日パックが1万パタカ(日本円換算:約15万円)、韓国は6千パタカ(約9万円)程度とのこと。

なお、円安がさらに進む中、マカオと日本を結ぶ直行便は旧正月1ヶ月前の時点で満席となっているため、香港経由の日本往復便を選択する動きもみられるという。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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