香港の14年小売売上高マイナスに=中国本土からの個人旅行解禁後初の前年割れ

香港政府は2月2日、昨年(2014年)12月の小売売上高が前年同月比3.9%減だったとする統計データを発表した。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が2月2日午後に電子版で速報した内容によると、12月の単月小売売上高は市場予測の4.4%増を大きく下回る結果で、2003年に中国本土から香港への個人旅行自由化が解禁されて以来11年間で最悪のクリスマス月間となった。2014年通年の小売売上高についても0.2%のマイナスとなり、2003年以来初の前年割れ。

中国本土から香港へ押し寄せる買い物客による小売売上高の「成長神話」に翳りが見られたとして、香港では大きな関心事となっている。

なお、1月23日に香港旅遊発展局が発表した統計によると、昨年香港を訪れた旅客数は前年比12%増となる約6080万人に達している。このうち、中国本土からの旅客は16%増、全体に占める割合は78%だった。

香港の大型ショッピングモール(資料)=香港・九龍—本紙撮影

香港の大型ショッピングモール(資料)=香港・九龍—本紙撮影

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