マカオ、建設作業員日給12%増=14年Q4、出稼ぎ労働者急増

マカオでは大型IR(統合型リゾート)施設やインフラ整備による建設ラッシュが続く中、建設作業員の人材難となっている。マカオ特別行政区政府統計調査局が2月2日、昨年(2014年)第4四半期の建設作業員平均日給が前年同期比12%増となる713パタカ(日本円換算:約1万500円)となったことを発表。直近1年で最大の伸長幅となった。

なお、地元マカオ籍の労働者に限ると、8.2%増の955パタカ(約1万4000円)となっている。マカオの建設作業員市場は、中国本土、東南アジアからの出稼ぎ労働者が大半を占め、その数は2013年12月の2万7002人から14年12月には4万5755人と1万8千人以上急増した。地元日刊紙の報道によると、出稼ぎ作業員の日給はマカオ籍の半分(地元紙)程度と大きな賃金格差が存在することから、マカオ籍作業員の立場は不安定なものになりつつあるという。出稼ぎの台頭に対する地元労働者の懸念が強まっている。

大型IR(統合型リゾート)施設のホテル建設現場(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

大型IR(統合型リゾート)施設のホテル建設現場(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月28日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  2.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun