マカオの企業別カジノ売上シェア、SJMホールディングスが首位返り咲き=3月

マカオ政府博彩監察協調局が4月1日に公表した資料によると、今年(2015年)3月のマカオの月次カジノ売上は前年同期比39.4%減の214.87億パタカ(日本円換算:3233億円)だった。目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ企業が6社あるが、SJMホールディングスの売上が全体の23.2%を占め、シェアトップに立ったという。

マカオの日刊英字経済紙「マカオビジネスデイリー」が4月3日付紙面で独自集計による結果として伝えた。同月のシェア2位は、前月首位だったヴェネチアンマカオなどを運営するサンズチャイナの21.4%で、3位以下はギャラクシー・エンターテイメントグループ社の20.1%、メルコ・クラウン・エンターテイメント社の13.9%、ウィンマカオ社の11.2%、MGMチャイナ社の10.2%と続く。上位3社と下位3社はいずれも僅差となっている。

なお、SJMホールディングスのアンブロース・ソーCEOは3月末、VIPカジノ市場の低迷に伴う自社施設内におけるゲーミング(カジノ)テーブル配置の見直しを行い、堅調なマスにより多くのテーブルを振り分けたと語っており、この施策が売上シェア拡大に奏功したものとみられる。

SJMホールディングスは、グランドリスボアなどの大型カジノ施設のほか、中小規模のホテル内に多くの衛星カジノを展開している。2002年にマカオのカジノライセンスが対外開放されて以降、2014年まで13年連続で年間首位の座をキープしている。もともと約40年に渡ってマカオのカジノ経営権を独占していた企業で、「マカオのカジノ王」と呼ばれるスタンレー・ホー氏(93)が会長を務める。

マカオ半島中心部に建つSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

マカオ半島中心部に建つSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  2.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  4.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は6月26日、中国旅遊研究院が発表した「2024年中国ツーリストアウ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun