マカオのカジノIR運営大手サンズチャイナがプラ製ストロー使用停止を発表…年間220万本の削減見込む

マカオのカジノIR(統合型リゾート)運営大手のサンズチャイナ社が今年(2019年)元日から傘下施設におけるプラスチック製ストローの使用を停止したと発表した。

理由については、使い捨てのプラスチック製品の使用量を減少させることが環境保護につながるためとした。同社によれば、今回の措置によって年間220万本、プラスチックの量にしておよそ1トン分の削減効果が見込まれるとのこと。

このほか、各IR併設ホテル客室のバスルームで使用するシャンプーやコンディショナーなどについても、年初から使い捨てのミニボトルから補充式のものに変更し、年間270万本の削減を見込む。

今後も、宿泊ゲストに無料配布している水のペットボトルのデザイン変更を通じて年間300万本分の削減を図り、パブリックエリアに濾過式の飲料水供給機の試験設置を進めることで水のペットボトルの大幅削減を目指すといった取り組みを進めるとした。

サンズチャイナ社はマカオ半島でサンズマカオ、コタイ地区でヴェネチアンマカオ、プラザマカオ、サンズコタイセントラル、パリジャンマカオといった大型カジノIR施設を運営。従業員数は2万8000人超、2017年通期の訪問客数は延べ9200万人を誇る。

サンズチャイナ社の旗艦IR施設「ヴェネチアンマカオ」外観イメージ(写真:Sands China Limited)

サンズチャイナ社の旗艦IR施設「ヴェネチアンマカオ」外観イメージ(写真:Sands China Limited)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  2.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  3.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  4.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun