中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は460人…上海は11日連続1千人以下、北京では一般市中での新規感染例出現続く=5/25

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、一部地域で比較的大規模な再流行が出現している。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が5月26日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月25日の中国本土における新規市中感染確認者数は104人(前日から2人増)だったとのこと。内訳は、上海市48人、北京市36人、天津市11人、河南省9人。このうち上海市の31人、河南省の9人、北京市の2人、天津市の2人の計44人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは222日連続で、23日連続500人以下となった。

 市中の無症状感染例は356人(前日から62人減)。内訳は、上海市290人、河南省12人、四川省12人、北京市9人、天津市9人、遼寧省6人、吉林省6人、江蘇省4人、新疆ウイグル自治区4人、江西省2人、浙江省1人、山東省1人。

 無症状を含む新規感染者数は460人で、5日連続1千人以下に。このうち上海市の報告数が338人に上り、全体の73.5%を占めた。上海では11日連続1千人以下を維持。

 5月25日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3387人(うち輸入性が213人)で、重症者は170人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万2128人(輸入性428人)が医学観察下にあるとのこと。

 今年に入って以降、オミクロン変異株の流入に伴い、中国本土の多くの省市区で新規感染例の出現が続いているが、特に深刻なのが上海市。同市では3月下旬から事実上のロックダウン(都市封鎖)状態にあるが、近日は新規感染確認数が1000人以下まで下落しており、段階的に正常化が進む状況。一方、北京市ではクラスターが相次ぎ発生し、依然として社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染確認例の出現が続く中、人流を抑制するための措置やPCR検査実施によるスクリーニングといった対応が進められている。

中国・上海(資料)—本紙撮影

中国・上海(資料)—本紙撮影

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