マカオ、2021年の病床使用率が70%まで上昇…人口1000人あたりの医師数は0.2人増の2.8人に

 マカオ政府統計調査局は5月25日、2021年マカオの医療統計を公表。

 2021年のマカオにある入院設備を持つ4つの病院の病床数は前年から29床増の1744床だった。通年の入院患者数は7.5%増の5.8万人(延べ、以下同)で、平均入院日数は0.1日延び7.7日に。患者の入院日数増加によって、病床使用率は4.5ポイント上昇の70.7%となった。

 外来受診者数は12.7%増の196.2万人。このうち15〜24歳が23.6%増の13.9万人に。診療科別では、小児・新生児科が22.7%の顕著な増となる9.2万人で、皮膚科、耳鼻咽喉科、中医(漢方医)もそれぞれ15.7%増の13.0万人、13.2万人9.7万人、12.8%増の21.5万人。一方、産婦人科は4.7%減の9.0万人。

 救急外来サービス受診者数は13.8%増の39.0万人。このうち、マカオ半島の救急サービス受診者は8.5%増の30.2万人、タイパ島については36.7%増の8.8万人。手術件数は5.2%増の1.9万件で、このうち眼科手術が20.4%増の3357件だった。

 プライマリーヘルスケアサービスを提供する公立及び私立のクリニック等の施設数は724軒で、受診者数は5.1%増の341.5万人。総合クリニックの受診者が全体の53.6%を占めた。

 病院及びクリニックにおける各種ワクチン接種総数は246.7%増の137.0万本で、新型コロナの不活化ワクチン80.3万本とmRNAワクチン17.1万本がしゅ。また、新型コロナPCR検査サービス総数は862.4万人に上った。

 献血協力者数は6.8%増の1万7664人。このうち初回が7.3%増の3337人。献血に成功した人の数は6.8%増の1万2324人。

 衛生局のアドミニストレーション資料をベースにしたマカオの医師数は5.5%増の1888人、看護師数は6.8%増の2742人。人口1000人あたりの医師比率は2.8、看護師比率は4.0で、各0.2人増。

 参考までに、2021年末のマカオの総人口は前年同時期からほぼ横ばいの68.32万人、通年のインバウンド旅客数は前年から30.7%増の770.6万人。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

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