カジノ隔離制度申請数たった350件

ギャンブル依存症対策の一環として21歳未満のカジノ入場禁止やカジノからの隔離などを自身あるいは家族などが申請できる制度を盛り込み、2012年11月に施行された法律「規範進入娛樂場和在場內工作及博彩的條件」が施行されて1年余りとなるが、隔離制度の登録者は少ない現状という。

5月4日付地元有力紙「澳門日報」が伝えた。マカオ政府社会工作局の薬物依存対策室(防治藥物依賴廳)の韓衛室長が博彩監察協調局のデータを元に語ったところ、ギャンブル依存によるカジノからの隔離申請は法律施行後現在まで350件にとどまっており、このうちたった70名しか社会工作局へカウンセリングを希望していないという。

社会工作局によると、2013年のカジノからの隔離申請件数は134件にとどまっており、人口規模から算出したマカオの理論上のギャンブル依存症者数9,600人からかなりかけ離れている数字とのこと。

カジノからの隔離申請書フォーム(DICJ)

カジノからの隔離申請書フォーム(DICJ)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションの マカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働…
  2.  マカオ治安警察局は5月6日、同月2日に他人名義の中国パスポートを使ってマカオ入境を企図した20代…
  3.  独特の食文化を有するマカオは2017年に「ユネスコ食文化創造都市」に認定された。以降、マカオ政府…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は5月6日、マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる…
  5.  香港特別行政区政府の報道官は5月6日、中国本土で大型連休となる五・一(労働節)ゴールデンウィーク…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun