香港の新型コロナ新規感染者数284人、5日ぶり減…クラスター相次ぎ発生も目立ったリバウンドなし=5/14

(2022/05/14 17:43 配信)

珠江デルタ

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 2月から3月にかけて、オミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少傾向を維持している。

 香港衛生当局が5月13日夕方の記者会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から14人減の284人(輸入性33人含む)とのこと。5日ぶりに減少となり、21日連続500人以下を維持した。第5波開始以来の累計感染者数は約119.5万人。

 新規の死亡報告数は1人で、第5波開始開始以来の累計死亡者数は9147人に。

 香港では、4月から段階的に水際措置を緩和したため、このところ輸入性の感染例が連日出現し、オミクロン変異株亜種(BA.4など)の感染者も相次ぎ見つかっている。

 流行状況の安定を受けて、4月中旬から学校の対面授業再開、ソーシャルディスタンス措置の第一段階緩和と第二段階の一部先行緩和が実施されているが、新規感染者数の目立ったリバウンドは出現していない。

 ソーシャルディスタンス措置の緩和によって、近日はクラスターの発生が相次ぐ。5月1日に新界・元朗地区にある火鍋店で発生したものは、これまで20人規模に達している。続いて、九龍・ホンハム地区にあるビリヤード場で9日午後に発生したケースが報告され、14日までの累計は12人に。さらに、13日には香港島・上環地区にある中国料理店に7日の夕食時間帯に居合わせた客とスタッフのケースが明らかとなり、14日までの累計は41人に。同店では、男子トイレ及び女子トイレの換気扇の環境サンプルから陽性反応があり、当局が臨時休業をした上で徹底消毒を実施するよう通達を発出したとのこと。クラスターの相次ぐ発生は、市中に依然として伝播チェーンが存在することを示している。

 このほか、政府は域内各所で下水の検査を実施しているが、このところ多くのエリアで陽性反応、比較的ウイルス量の多い状況が確認されているという。当局では、該当エリア居住の市民、清掃員、マンション管理人に迅速抗原検査キットを配布している。

 5月13日午後8時時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は91.6%(1回目の接種完了)、85.7%(2回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化、防疫措置の一環としてワクチンパス(所定施設入場時にワクチン接種証明の提示を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から一気に上昇。ただし、このところは再び頭打ち状態に。13日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は3万4992回で、7日移動平均は2万7912回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3〜11歳(71.91%)、70〜79歳(80.17%)、80歳以上(65.51%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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