マカオ、コロナ禍で登場した「ヘルスコード」システムが運用停止に…約3年間で役目終える

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは3月23日夜、新型コロナ防疫対策の一環として約3年間にわたって使用してきた「澳門健康碼(マカオヘルスコード)」の運用を同月27日に停止すると発表。

 マカオヘルスコードは同局が開発したもので、ウェブ版とアプリ版があり、健康状況及び外遊歴の入力による赤・黄・緑色のQRコードの生成、新型コロナワクチン接種歴やPCR検査受験歴の表示などの機能を有し、公共場所への入場時やマカオ入境時に提示が求められていた。

 ただし、マカオでは昨年(2022年)12月からの過渡期を経て今年1月8日にウィズコロナへ完全移行。これによって、各種防疫対策も大幅に緩和され、ヘルスコードの使用機会がほぼなくなった。3月14日に香港渡航歴のある人がマカオ経由で中国本土を訪れる際にヘルスコードの提示を求める措置が撤廃されたことで完全に役目を終え、運用停止が決まったという。

 同センターでは、運用停止後もしばらくの間はシステム運用停止を示す文言を掲出した上でアクセス可能な状態を維持し、PCR検査の受検予約及び新型コロナウイルス検査結果の登録及び参照リンクは維持するとした。なお、システム運用停止にあたり、ヘルスコードの個人情報、申請記録、アプリ登録情報、利用者がアップロードした行動履歴データ等は全面消去されるとのこと。

「澳門健康碼(マカオヘルスコード)」運用停止に関する資料(図版:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は5月8日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)のモバイル決済及びクレジットカ…
  2.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は5月8日、同日未明にマカオLRT(新交通システム)の建設中新線…
  3.  マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる中国本土で大型連休、 香港で飛び石連休となる労働節ゴ…
  4.  マカオ司法警察局は5月7日、同月6日にマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの…
  5.  マカオ治安警察局は5月7日、マカオ半島北部にある中国本土との主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーシ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun