香港警察、配車サービスアプリ「Uber」摘発に着手

香港警察当局は8月11日、配車サービスアプリ「Uber(ウーバー)」に対する一斉摘発に乗り出した。

香港メディアの報道を総合すると、香港警察はおとり捜査手法を使ったという。同日午前、捜査員がそれぞれスマートフォンのUberアプリを使って5台のサービスを予約の上、香港各地から乗車し、一ヵ所に向かって走らせたとのこと。目的地に到着後、クレジットカードで支払いを終えた際に運転手に対して身元を明かし、道路交通条例違反で逮捕したという。逮捕された運転手はいずれも男性で、年齢は28〜65歳。運賃は70〜170香港ドル(日本円換算:約1123〜2727円)だったという。

香港警察は今回の摘発の理由として、自家用車を不正に旅客輸送用途に転用して報酬を得る行為は違法にあたるとした上、第三者保険が自動喪失することから、乗客及びその他の道路使用者に対して非常に危険であることを挙げている。

また、午後には午前中に逮捕された運転手らの違法行為及び第三者保険喪失をほう助した疑いで、Uber香港事務所に対する家宅捜索を行い、21〜29歳の男性スタッフ3人を拘束するとともに、パソコンなどの関連資料を押収した。Uber香港はアプリを使った客と運転手の間の取引において20%のコミッションを徴収しているという。

香港警察では、第三者保険喪失により万が一の事故の際に補償の対象にならないとし、ライセンスのない旅客輸送サービスを利用しないよう呼びかけている。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun