カジノ大手ウィンリゾーツ、マカオ部門の純利6割超減少=今年第2四半期、VIPルーム不振

米国ラスベガスに本拠地を置くカジノ大手ウィンリゾーツは7月30日(米ラスベガス時間)、今年(2015年)第2四半期の業績を発表した。マカオのカジノ市場の低迷が続く中、マカオ事業部門のウィンマカオの売上高は前年同期比35.8%減の6.170億米ドル(日本円換算:約766億円)、純利益は62.5%減の7360万米ドル(約91億円)、調整後EBITDAは43.5%減の1.734億米ドル(約215億円)となった。

ウィンマカオの今年第2四半期のカジノVIPルームのリーリングチップ売上は41.1%減の155億米ドル(約1兆9241億円)、マスゲーミングフロアのベット金額は16.5%減の12億米ドル(1490億円)。

なお、ラスベガス事業部門の売上高は6.2%減の4.235億米ドル(約526億円)。カジノ売上が26.2%減の1.347億米ドル(約167億円)となったが、より売上規模の大きいノンゲーミング(非カジノ)売上が5.3%増の3.303億米ドル(約410億円)を記録している。

ウィンリゾーツは、マカオ・コタイ地区で新規大型カジノIR(統合型リゾート)ウィンパレスの開発を進めている。開業予定時期は2016年上半期。

マカオ半島新口岸エリアに位置するカジノIR施設「ウィンマカオ」外観(資料)=2015年4月—本紙撮影

マカオ半島新口岸エリアに位置するカジノIR施設「ウィンマカオ」外観(資料)=2015年4月—本紙撮影

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