マカオ警察、Uberの違法性指摘=サービス開始当夜に緊急声明

世界で急速に拡大するスマートフォンアプリを使った配車サービス「Uber(ウーバー)」の運営会社が10月22日にマカオでサービスを開始したことを発表したばかりだが、同日深夜、マカオ治安警察局が緊急声明を出し、直接名指しは避けたものの、同種のビジネスモデルについて違法性を指摘した。

マカオ治安警察局は声明の中で、客運サービスを管轄する法例において、配車アプリの基本設計の一部と提供する乗客とドライバーのマッチングにあたってコミッションを得る仕組みが含まれておらず、現時点で合法なビジネスとはみなされないとの見識を示した。また、同局ではいわゆる「白タク」と呼ばれる違法事案に対する取り締まりを強化しており、配車アプリサービスについても同様の対応をすることになるだろうとした。さらに、こういったサービスを使用した際に交通事故に遭ったとしても保険による補償が受けられない可能性があるとし、市民に対して注意を呼びかけた。

マカオ治安警察局による白タク取り締まりの様子(資料)=2015年5月(写真:澳門治安警察局)

マカオ治安警察局による白タク取り締まりの様子(資料)=2015年5月(写真:澳門治安警察局)

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