香港・屯門とマカオを40分で結ぶ高速船がタイパ島乗り入れ開始

香港とマカオなどを結ぶ高速船サービス「ターボジェット」を運営する海運大手の信徳(シュンタック)グループは4月11日、今年(2016年)1月28日に新規就航した香港・屯門とマカオ結ぶ路線について、4月12日からマカオ側の発着港を外港フェリーターミナルとタイパフェリーターミナルの2港体制とすることを発表した。

運航本数は1日あたり7往復で従来と変わらず、6往復が屯門とマカオ・外港、1往復が屯門とマカオ・タイパをそれぞれ結ぶ。

屯門は香港の西北部に位置し、新界地区最大の住宅地域であるほか、香港国際空港や中国・シンセンとの出入境ゲートにも近い。また、屯門とマカオの所要時間は40分で、既存の香港島(上環)や九龍半島(尖沙咀)とマカオを結ぶ路線と比較して20分短い。昨年、信徳グループ傘下企業が屯門フェリーターミナルの管理運営権を獲得したことから、同グループでは新たな拠点港として位置付け、同港とマカオや中国・広東省の主要港との間を結ぶ高速船ネットワークを段階的に拡充していく考えを示していた。

ターボジェットのマカオの拠点港はマカオ半島の北東部にある外港フェリーターミナルだが、2008年に開港したタイパフェリーターミナルは大型カジノIR(統合型リゾート)施設の建設ラッシュが進む再開発エリアのコタイ地区に近く、新たな拠点港として存在感が高まっている。

【資料:ターボジェット屯門〜マカオ(外港及びタイパ)線の新ダイヤ】
・屯門>マカオ:07:40/(8:10)/09:10/12:10/14:10/15:40/18:10
・マカオ>屯門:10:10/13:10/14:10/(16:10)/17:10/19:10/20:40
※(カッコ)がマカオ・タイパフェリーターミナル発着
※2016年4月12日から

現在臨時施設で営業中のタイパフェリータミナル(資料)—本紙撮影

現在臨時施設で営業中のタイパフェリータミナル(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  2.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun