マカオで今年6例目の輸入性チクングニア熱感染確認…患者にスリランカ出張歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は7月29日夜、同日マカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。

 チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は2日連続。年初来の感染確認例は今回の1例を含めて6例となり、すべて輸入性のケース。

 同局によれば、今回感染確認された患者は広東省珠海市に居住し、マカオ・コタイ地区の職場へ越境通勤するマカオ居民の男性(66)で、出張で7月7日から18日にかけて同僚とともにスリランカへ渡航。患者は18日に単独でマカオへ戻り、21日に倦怠感、両下腿及び関節の痛み、下痢の症状が現れ、22日に午前に発熱、26日には熱が下がったものの四肢に発疹が出現たことから、28日に公立の仁伯爵綜合醫院離島救急センターを受診し、この際に実施した検査の結果、チクングニア熱に感染していることが確認されたとのこと。同局では、患者の渡航歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染例と判断。目下、患者の容体は快方に向かっているという。

 最近、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを行っているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除を強化して臨んでいる。今年はスリランカでもチクングニア熱が大流行しているとされる。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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