マカオ、2025年上半期の平均ホテル客室稼働率は89.1%…前年同時期から5.1pt上昇
- 2025/7/29 17:27
- ツーリズム
マカオは人口約69万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。
マカオの今年(2025年)6月のインバウンド旅客数は前年同月から13.3%増の289万1003人(延べ、以下同)で、宿泊を伴う旅客に限ると3.6%増の127万9362人だった。今年上半期(1〜6月累計)では、インバウンド旅客数が前年同時期から14.9%増の1921万8540人、宿泊を伴う旅客が2.6%増の803万5627人。
マカオ政府統計・センサス局は7月29日、今年6月及び上半期のホテル宿泊客関連統計を公表。上半期の平均ホテル客室稼働率は前年時期から89.1%で、前年同時期から5.1ポイント(pt)上昇。
ホテル等級別では、5つ星が6.6pt上昇の92.5%、4つ星が2.7pt上昇の83.1%、3つ星が4.4pt上昇の85.4%、2つ星ホテルが1.1pt上昇の89.4%、エコノミー宿泊施設が7.2pt上昇の83.0%。なお、上半期末時点の5つ星ホテルの供給客室数が7.3%減(※大型ホテルがレノベーションに入った影響)、4つ星ホテルが0.2%減、3つ星ホテルが3.6%増、2つ星ホテルが横ばい、エコノミー宿泊施設が8.3%増だった点も考慮する必要がある。
今年6月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から4軒増の147軒、供給客室数は3.8%減の4.51万室あり、このうち5つ星ホテルが1軒増の39軒で、供給客室数は全体の58.1%を占める2.62万室。
今年上半期のホテル宿泊客数は前年同時期から1.0%減の720.2万人。宿泊客のうち中国本土からの旅客は0.8%増の534.9万人、中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は8.6%増の58.9万人となり、このうち韓国からが16.9万人、日本からが4.8万人、マレーシアからが4.4万人、インドからが4.1万人で、それぞれ13.3%、16.1%、7.3%、5.2%増。香港からは8.5%減の87.9万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日。
今年6月単月の平均ホテル客室稼働率は前年同月から5.6pt上昇の88.4%、ホテル宿泊客数は4.7%増の119.7万人、ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.6日。
