台風20号が10月15日に香港・マカオへ接近…現地日本総領事館が在留邦人に注意喚起

在香港日本国総領事館(管轄エリア:香港及びマカオ)は10月15日朝、台風20号(国際名:カーヌン)が香港及びマカオへ接近中であることを受け、現地在留邦人及び旅行者に向けて注意喚起メールを発出した。

台風20号は同日午前10時(現地時間、以下同)現在、南シナ海の海上にあり、西北西方向に進んでいる。香港天文台は午前8時40分に、マカオ地球物理気象局は午前10時にそれぞれ台風警報シグナルを3から8へ引き上げた。シグナル8が発令されたことを受け、香港とマカオを結ぶ高速船が運休となったほか、香港及びマカオ国際空港を発着するフライトにも影響が及んでいる。地上の公共交通機関についても大半が運転を取りやめるほか、商店もクローズとなり、安全な屋内に待機することが必要だ。

在香港日本国総領事館ではメールの中で、報道及び関係機関から最新情報を収集して災害に備え、懐中電灯・携帯用ラジオ等を手元に置いておくほか、飲料水・食料を備蓄し、家族等に緊急の連絡先を知らせ、事前に避難場所を確認するとともに、必要な場合に安全な場所で待機する等の安全対策を講じること。最新情報の収集に努め,台風による被害が予想される場合には渡航・外出を控える、あるいは日程・移動経路又は訪問地を変更する等、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めること。台風通過後も地盤の緩みに伴う土石流など、予測できない二次災害へ注意すること。万一災害に巻き込まれた場合は、現地の気象当局等が発表する警報等に従って安全確保に努めるとともに、日本の留守家族、在香港日本国総領事館に連絡することなどを呼びかけた。

マカオ地球物理気象局(SMG)の発表によれば、15日午前10時現在、台風20号はマカオの南南東約260キロの位置にあり、時速25キロで西北西へ進んでいる。中心付近の気圧は956ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は時速144km。

10月15日午前10時(現地時間)時点の台風20号(カーヌン)の位置と予想進路(図版:SMG)

10月15日午前10時(現地時間)時点の台風20号(カーヌン)の位置と予想進路(図版:SMG)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、前夜マカオ半島北部・台山エリアにある工業ビル、新城巿工業大廈内…
  2.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  5.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun