マカオ、旧正月7日間のホテル客室稼働率94.5%…前年並み=平均客室単価は5.9%上昇の約2.6万円

中華圏で大型連休となる旧正月(春節)シーズンは年間3000万人超のインバウンド旅客を誇る観光都市マカオにとって年間最大の多客期のひとつだ。

世界遺産ほか観光名所が集まるマカオ半島の旧市街地やコタイ地区の大型カジノIR(統合型リゾート)を中心に官民による各種新春イベントが開催された。

マカオ政府旅遊局(MGTO)は2月22日、旧暦の大晦日にあたる2月15日から旧暦の新年6日目にあたる21日までの訪マカオ旅客数とホテル客室稼働率及び平均客室単価統計を発表した。

7日間の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から6.5%増の96.3万人(延べ、以下同)。旅客全体に占める中国本土旅客の割合は74.3%、香港と台湾を加えた中華圏旅客では94.6%だった。なお、中国本土旅客が12.3%増の71.6万人に上った一方、香港、台湾、国際(非中華圏)旅客は9.4%、6.7%、0.3%のそれぞれ減となった。

マカオ全体のホテル客室供給数は3万9079室で、平均客室稼働率は前年の同じ時期と同水準の94.5%。直近1年間でホテル開業が相次ぎ、客室供給数が増えたことも考慮する必要がある。

ホテル等級別の平均客室稼働率については、5つ星が0.4ポイント上昇の95.9%、4つ星が1.6ポイント上昇の94.4%、3つ星が4.1ポイント下落の92.1%、2つ星が1.9ポイント上昇の84.9%、ゲストハウスが1.7ポイント上昇の77.6%。

マカオ全体のホテル平均客室単価は5.9%上昇の1951.8パタカ(日本円換算:約2万5850円)。ホテル等級別では、5つ星が5.1%上昇の2195.2パタカ(約2万9080円)、4つ星が7.6%上昇の1636.8パタカ(約2万1680円)、3つ星が5.4%上昇の1546.1パタカ(約2万0480円)、2つ星が2.7%上昇の1192.4パタカ(約1万5790円)、ゲストハウスが13.7%上昇の879.7パタカ(約1万1650円)。

このほか、期間中に無認可の違法宿泊施設1軒を摘発、封鎖したとのこと。

2月13日に開業したばかりの大型IR(統合型リゾート)「MGMコタイ」で開催された春節祝賀セレモニーの様子(資料)=2018年2月19日(写真:MGM China Holdings Limited)

2月13日に開業したばかりの大型IR(統合型リゾート)「MGMコタイ」で開催された春節祝賀セレモニーの様子(資料)=2018年2月19日(写真:MGM China Holdings Limited)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、前夜マカオ半島北部・台山エリアにある工業ビル、新城巿工業大廈内…
  2.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  5.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun