マカオの公立病院、非居民の分娩費用を大幅値上げ=中国本土の一人っ子政策緩和による出産旅行者増見越した措置

マカオの公立総合病院、仁伯爵綜合醫院における産科分娩サービス費用が今年(2018年)6月1日から非居民(マカオで就労する中国本土、香港、台湾含む海外労働者及び観光客)を対象とした料金が大幅に引き上げられることが決まった。

海外労働者の場合、自然分娩手術費が975パタカ(日本円換算:約1.3万円)から8775パタカ(約11.8万円)に、帝王切開手術費が1950パタカ(約2.6万円)から1万7550パタカ(約23.7万円)に。「観光客」の場合、自然分娩手術費が1950パタカから1万7550パタカに、帝王切開手術費が3900パタカ(約5.3万円)から3万5100パタカ(約47.3万円)となる。

マカオ政府衛生局(SSM)は5月7日午後に会見を開き、今回の料金引き上げの背景として2016年1月1日に中国本土で「一人っ子政策」が緩和されたことを挙げ、仁伯爵綜合醫院の産科分娩サービス費用はこれまで20年に渡って変わっておらず、料金の安さを理由に非居民が多く流入する可能性があったためとした。同院における出生数は毎年およそ3300人で、このうち900人超が父母ともに非居民とのこと。

非居民を対象とした仁伯爵綜合醫院の産科分娩サービス費用の料金引き上げに関する説明会見=2018年5月7日(写真:GCS)

非居民を対象とした仁伯爵綜合醫院の産科分娩サービス費用の料金引き上げに関する説明会見=2018年5月7日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  4.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  5.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun